コロナカレンダーLONDON 2023年1月〜
①背景無色=社会の主な出来事、背景薄茶色=舞台芸術界の動き。
②■=メディアによる記事などの二次資料。■が無いものは公式発表等の一次資料
③各事項をクリックすると、リソースの記事や公式発表に移動します。
④英政府による新型コロナウイルス感染拡大防止政策などは基本的にイングランドを対象としています。北アイルランド、スコットランド、ウェールズの各自治政府はそれぞれ独自の政策を打ち出していますが、ここでは市民に特に大きな影響を及ぼすと思われるもののみを取り上げ、どの地域かを明記しています。
⑤劇場関連のニュースは主にロンドンに位置している劇場を取り上げています。
⑥リンク先は誰もが閲覧できるサイトを中心に選んでいますが、なかには登録や購読が必要なサイトもあります。その場合にはその旨を明記しています。
⑦主な出来事および舞台芸術界の動きは目立ったケースを任意に取り上げており、すべてを網羅するものではありません。
⑧当サイトは、時系列で事実関係のリソースを明示し、アーカイブ化することを目的としています。その性質上、必然的にインターネット上の記事の紹介が多くなりますが、当サイトで紹介する記事に関し著作権が発生する場合、権利は各記事の著作者等に帰属します。当サイト運営にあたり、著作権・肖像権等の扱いについては、適宜専門家等の指導を仰ぎつつ行うことで、健全な運営を心がけています。
2023年
1月17日
2023年~26年の助成金を受けることができなくなったイングリッシュ・ナショナル・オペラ(English National Opera。ENO)が、助成金の配分を決めるアーツ・カウンシル・イングランド(Arts Council England。ACE)と話し合った結果、2023年4月1日から1年間の助成金を得ることができるようになったと発表
助成金額は前年比9%減となる1146万ポンド。ENOは2023年~26年の助成金を受けるナショナル・ポートフォリオ組織(National Portfolio Organisation。NPO)の立場を失っていた。ENOは新シーズンのプログラムについて、いくつかの新プロダクションの延期を含む変更を余儀なくされるとしている
助成金カットに揺れるロンドンの劇場やシアター・カンパニー
2023年
1月19日
■ウエストエンドで活動するパフォーマーたちが、賃上げの要求が受け入れられない場合、ストライキを行う可能性があると
演劇関係者のための労働組合、エクイティ(Equity)によると、エクイティはウエストエンドの商業劇場が加入するソサエティ・オブ・ロンドン・シアター(Society of London Theatre)に対して、1年目に17%、2年目にさらに10%の賃上げを要求している
2023年
1月31日
■イングランド北西部のオールダムにある劇場、オールダム・コロシアム(Oldham Coliseum)が、3月下旬以降に上演予定だったすべてのプロダクションを中止
同劇場は2023年~26年の助成金を受けるナショナル・ポートフォリオ組織(National Portfolio Organisation。NPO)の立場を失っている。同劇場の声明によると、同劇場は現在、助成金の配分を決定するアーツ・カウンシル・イングランド(Arts Council England。ACE)や地元自治体と、アーティストや制作パートナーたちとの契約を履行するための方法について話し合っているとのこと
▶︎LONDON劇場稼働状況
2023年
2月13日
■2022年のウエストエンドの観客数が、コロナ禍前のレベルを上回る
ウエストエンドの商業劇場をまとめるソサエティ・オブ・ロンドン・シアター(Society of London Theatre)の発表によるもの。2020年に始まったロックダウン(都市封鎖)以来、初めて1年を通じて劇場が開いていた2022年の観客数は、2019年と比べて7.21%増の1642万68人となった
2023年
2月14日
■イングランド北西部のオールダムにある劇場、オールダム・コロシアム(Oldham Coliseum)が、今後3年間の助成金を失い、3月末に閉場すると
138年の歴史を持つオールダム・コロシアムは、アーツ・カウンシル・イングランド(Arts Council England。ACE)が支給先と配分を決定する助成金の2023年~26年分を受けるナショナル・ポートフォリオ組織(NPO)の立場を失っている。同劇場は、3月26日までに予定されているすべての公演やイベントは実施し、それ以降の日程のチケット保持者には払い戻しを行うとしている
2023年
2月28日
■イングランド中部のコヴェントリー(Coventry)で行われた2021年の英国文化都市(UK City of Culture)プログラムを所管したトラストが破産
同トラストは過去数カ月にわたり資金難に見舞われており、2022年10月には地元自治体から100万ポンドの融資を受けていた。英国文化都市はデジタル・文化・メディア・スポーツ省(Department for Digital, Culture, Media & Sport。DCMS)管轄のプログラムで、4年ごとに対象となる市が選出。1年にわたり様々な文化的イベントが行われる。コヴェントリーで開催された同プログラムはコロナ禍により、スケジュールが後ろ倒しになっていた
2023年
3月15日
■英国の舞台芸術分野に対する優遇税制措置(Theatre Tax Relief。TTR)の税額控除率が2年間、維持されることに。演劇界のリーダーたちは「形勢を一変させる」延長を歓迎
3月15日にジェレミー・ハント財務相が2023年予算を発表した際に明らかになったもの。現行の控除率はツアーのプロダクションが50%、その他のプロダクションが45%。元々は今年4月から前者が35%で後者が30%、2024年から前者が25%で後者が20%に引き下げられる予定だった(閲覧要登録/購読)
2023年
3月28日
■英国の劇場で働くスタッフの45%が、観客からひどい扱いを受けたことにより業界を去ろうと考えているとする調査結果が明らかに
エンターテインメント業界で働く人々のための労働組合、Bectu(Broadcasting, Entertainment, Communications and Theatre Union)が、英国の劇場で働くスタッフ1500人以上を対象に行った調査により判明した。70%以上が状況はコロナ禍以降、悪化していると考えており、90%は観客が酒に酔った状態で劇場にやって来ることが態度の悪化につながっていると感じていると
2023年
4月2日
■ロンドン南部のサザックにある小劇場、ユニオン劇場(Union Theatre)が12万ポンドの負債を抱え、資金調達を開始
ユニオン劇場は、コロナ禍の家賃滞納による12万ポンドを支払うために、オンラインでの資金調達を開始した
2023年
5月12日
■アーツ・カウンシル・イングランド(Arts Council England。ACE)が、ACEからの助成金を受ける資格を失った組織、または減額された組織に対して合計1900万ポンドを支給する支援パッケージを提供(閲覧要登録/購読)
支援金は2つのプログラムを通して支給。2種類の助成金のうち、850万ポンドが助成金を減額された15の組織に対して、1040万ポンドが2018年~2023年には助成金を支給されていたが2023年~2026年の助成金受給資格を失った82の組織に対して、それぞれ支給された
2023年
6月8日
■ロンドン中心部の繁華街ソーホーにあるブールヴァード劇場(Boulevard Theatre)を、演劇やコメディー、キャバレーなどをプロデュースするアンダーベリー(Underbelly)が運営することに
コロナ禍の2020年3月、ロックダウン(都市封鎖)中に閉場したブールヴァード劇場の賃借権をアンダーベリーが取得した。今後は劇場名をアンダーベリー・ブールヴァード(Underbelly Boulevard)と改名し、9月から音楽やキャバレーなどのベニューとして運営する予定
2023年
6月20日
2023年
6月28日
2023年
7月23日
■伝説のモータウン・グループ、テンプテーションズの楽曲を使ったジュークボックス・ミュージカル『エイント・トゥ・プラウド(Ain’t Too Proud - The Life and Times of The Temptations)』が予定よりも早く閉幕することに
ウエストエンドのプリンス・エドワード劇場(Prince Edward Theatre)で上演中の『エイント・トゥ・プラウド』は2024年1月7日まで上演される予定だったが、9月17日に閉幕することになった
▶︎LONDON劇場稼働状況
2023年
8月3日
■コロナ禍が始まる前と比べて、文化・芸術イベントに参加する回数が減ったと3分の1以上の人々が回答(閲覧要登録/購読)
オーディエンス・エージェンシー(Audience Agency)が継続的に行っている調査により判明したもので、コロナ禍の回復期における、文化イベント参加に対する人々の意識を探るのが目的。このほか、イベント参加の可否に大きな影響を及ぼしているのは、新型コロナウイルス感染よりも生活費に対する不安である、といった結果も出ている
2023年
8月7日
■ナショナル・シアター(NT)で上演されているジェームズ・グレアム(James Graham)の新作『ディア・イングランド(Dear England)』がウエストエンドへトランスファー決定
10月9日~2024年1月13日にプリンス・エドワード劇場(Prince Edward Theatre)にて上演。サッカーのイングランド代表監督を務めたギャレス・サウスゲート(Gareth Southgate)を中心に据えた作品で、サウスゲート役をジョセフ・ファインズ(Joseph Fiennes)が演じる。演出を務めるのはルパート・グールド(Rupert Goold)
▶︎LONDON劇場稼働状況
2023年
9月5日
ヘンリック・イプセン(Henrik Ibsen)作『民衆の敵(An Enemy of the People)』を独演出家のトーマス・オスターマイヤー(Thomas Ostermeier)が演出するプロダクションが2024年2月6日~4月6日にウエストエンドのデューク・オブ・ヨークス劇場(Duke of York's Theatre)で上演
ドラマ・シリーズ『ザ・クラウン』や『ドクター・フー』で人気のマット・スミス(Matt Smith)が出演
▶︎LONDON劇場稼働状況
2023年
10月2日
1985年に開催されたチャリティー・コンサート、ライヴ・エイドをテーマにしたジュークボックス・ミュージカル『ジャスト・フォー・ワン・デイ(Just For One Day)』がオールド・ヴィック劇場(Old Vic)で上演
ライヴ・エイドは1985年、飢餓救済を目的としてロンドンと米フィラデルフィアで開催された。ジョン・オファレル(John O'Farrell)脚本、ルーク・シェパード(Luke Sheppard)演出。2024年1月26日~3月30日
▶︎LONDON劇場稼働状況
2023年
10月5日
ブロードウェイ・ミュージカル『ミーン・ガールズ(Mean Girls)』が2024年6月からウエストエンドのサヴォイ劇場(Savoy Theatre)で上演
ティナ・フェイ脚本、ジェフ・リッチモンド音楽、ネル・ベンジャミン歌詞、ケイシー・ニコロウ演出・振付
▶︎LONDON劇場稼働状況