コロナカレンダーLONDON 2020年7月〜9月
①背景無色=社会の主な出来事、背景薄茶色=舞台芸術界の動き。
②■=メディアによる記事などの二次資料。■が無いものは公式発表等の一次資料
③各事項をクリックすると、リソースの記事や公式発表に移動します。
④英政府による新型コロナウイルス感染拡大防止政策などは基本的にイングランドを対象としています。北アイルランド、スコットランド、ウェールズの各自治政府はそれぞれ独自の政策を打ち出していますが、ここでは市民に特に大きな影響を及ぼすと思われるもののみを取り上げ、どの地域かを明記しています。
⑤劇場関連のニュースは主にロンドンに位置している劇場を取り上げています。
⑥リンク先は誰もが閲覧できるサイトを中心に選んでいますが、なかには登録や購読が必要なサイトもあります。その場合にはその旨を明記しています。
⑦主な出来事および舞台芸術界の動きは目立ったケースを任意に取り上げており、すべてを網羅するものではありません。
⑧当サイトは、時系列で事実関係のリソースを明示し、アーカイブ化することを目的としています。その性質上、必然的にインターネット上の記事の紹介が多くなりますが、当サイトで紹介する記事に関し著作権が発生する場合、権利は各記事の著作者等に帰属します。当サイト運営にあたり、著作権・肖像権等の扱いについては、適宜専門家等の指導を仰ぎつつ行うことで、健全な運営を心がけています。
2020年
7月3日
アルメイダ劇場が7月16日~18日にデジタル・フェスティバル「シフティング・タイズ(Shifting Tides)」を開催
オーディオ・ドラマや映画のスクリーニング、パネル・ディスカッションなどが行われる予定で、14~25歳の若者たちを対象としているが誰でも参加可能
スコットランド自治政府がパフォーミング・アーツ・べニュー支援のために1000万ポンドの救済基金を設立
スコットランド自治政府による1億8500万ポンドのビジネス支援基金の一環。クリエイティブ・スコットランド(Creative Scotland)により運営され、定期的に助成金が支給されている組織(RFO)とそれ以外の組織の双方が利用できる
スコットランド自治政府によるニュース
■ナショナル・シアター(NT)がカジュアル・スタッフ(非正規雇用者)400人に対して、9月以降は給与を支払うことができないと伝える
NTは同劇場のカジュアル・スタッフ400人に対して、8月末までは給与を支払うが、一時帰休制度における雇用者側の負担が増える9月以降は支払うことができないとEメールで連絡したと
2020年
7月5日
舞台演出家で映画監督のサム・メンデスとソサエティ・オブ・ロンドン・シアター(Society of London Theatre。SOLT)、UKシアター(UK Theatre)が演劇関係者を対象とした緊急支援基金「シアター・アーティスツ基金(Theatre Artists Fund)」を設立
動画配信サービス会社ネットフリックス(Netflix)からの50万ポンドの寄付により実現したもので、政府による支援を受けられず、かつ働くことも不可能な演劇業界のフリーランスなどを対象としている
コロナ禍で苦境にある文化芸術分野に対して、英政府が15億7000万ポンドの救済策を発表
美術館や博物館、劇場や音楽ベニューなどが対象。演劇関連では、イングランドの文化組織のために11億5000万ポンドを支援。うち2億7000万ポンドが融資で、8億8000万ポンドが補助金。また、スコットランドに9700万ポンド、ウェールズに5900万ポンド、北アイルランドに3300万ポンドを提供する
英政府のプレス・リリース
2020年
7月7日
アーツ・カウンシル・イングランド(ACE)が3300万ポンドの緊急支援の対象となる196の劇場やカンパニーを発表
ACEが既に発表している1億6000万ポンドの緊急支援策の一部で、ACEから助成金を受けている組織NPOsが対象。具体的な支給金額はサドラーズ・ウェルズ劇場に150万ポンド、イングリッシュ・ナショナル・バレエに130万ポンドなど
■ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)やナショナル・シアター(NT)を含む英各地の500以上もの劇場が業界の危機的状況を示す赤色の照明でライトアップ
2020年
7月8日
ホスピタリティとツーリズム産業を対象とした付加価値税(VAT。日本の消費税に当たる)の引き下げには、劇場やコンサート・ホールなども含まれると
7月15日から2021年1月12日までの期間限定で、VATが20%から5%へ引き下げられる
歳入関税庁(HMRC)によるガイダンス
2020年
7月9日
■イングランドで7月11日から演劇や音楽の野外パフォーマンスを再開することが可能に
オリヴァー・ダウデン(Oliver Dowden)文化相によると、野外で行い、観客数を制限してソーシャル・ディスタンシングのルールを順守することが条件。また、屋内パフォーマンス再開の時期を判断するためにパイロット・パフォーマンスを行うと 英政府のプレス・リリース ▶︎LONDON劇場稼働状況 ■英政府が演劇制作における新型コロナウイルス対策のガイダンスを発表(閲覧要登録/購読) キャスティングやリハーサル、実際の公演など、全プロセスを幅広く網羅したアドバイスがまとめられている2020年
7月14日
■イングランドで7月24日から店舗内におけるマスク着用が義務化
違反者には最大100ポンドの罰金が科される。11歳未満の子供、または特定の障害を持ちマスク着用ができない人は対象外となる
ドンマー・ウェアハウスが8月3日~22日にサウンド・インスタレーション『白の闇(Blindness)』を上演
感染症拡大による混乱を描いたジョゼ・サラマーゴ(José Saramago)の同名小説をサイモン・スティーヴンス(Simon Stephens)が脚色。ジュリエット・スティーヴンソン(Juliet Stevenson)が声の出演。観客はソーシャル・ディスタンシングのルールに則って配置された客席でヘッドフォンを装着して鑑賞する
▶︎LONDON劇場稼働状況
JUST ANNOUNCED: We are temporarily reopening our doors for BLINDNESS, a socially distanced sound installation with the voice of Juliet Stevenson: https://t.co/Tedq7GnTlV pic.twitter.com/Evqd3eLfJk
— Donmar Warehouse (@DonmarWarehouse) July 14, 2020
2020年
7月15日
リージェンツ・パーク野外劇場が8月14日からミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』の特別コンサート版で再開
■ミュージカル『シックス(Six)』のドライブ・イン形式のツアー公演がすべて中止に
主催者であるライブ・ネイション・エンターテインメント(Live Nation Entertainment)によると、12都市を回る予定だったが、うち数カ所が新型コロナウイルスの感染拡大地域に指定されたため
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
7月16日
■アンドリュー・ロイド・ウェバーの劇場運営会社、LWシアターズ(LW Theatres)が人員削減を開始(閲覧要登録/購読)
ロンドン・パラディアム劇場など7つの劇場を運営するLWシアターズは、人員削減の影響を受ける従業員らに対して、6月に今後のプロセスについて連絡したとされる
2020年
7月22日
■イングランド南東部ニューベリーにあるウォーターミル劇場が7月29日から8月8日まで『バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)』の野外公演を同劇場の庭で行うと
アーサー・コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズ・シリーズの『バスカヴィル家の犬』をコメディ風に仕立てたプロダクション
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
7月23日
■プレイハウス劇場で10月6日から行われる予定だったデーヴィッド・テナント出演『グッド(Good)』が2021年春まで延期
■アンドリュー・ロイド・ウェバーの会社が所有するロンドン・パラディアム劇場で7月23日に新型コロナウイルス対策を講じたパイロット公演が実施
ミュージカル界で活躍するビヴァリー・ナイトのパフォーマンスが行われた同公演では、収容人数の30%の観客を入れて最前列は撤去。観客による携帯電話を使った国民健康サービス(NHS)の検査・追跡フォーム記入や非接触のセキュリティ・チェック、赤外線カメラによる検温などが行われた
▶︎LONDON劇場稼働状況
ナショナル・シアター(NT)による過去プロダクションの無料配信、「ナショナル・シアター・アット・ホーム(National Theatre at Home)が終了、総再生回数は1500万回に
16週間にわたって計16プロダクションが配信され、世界173カ国からアクセスがあった
2020年
7月28日
■芸術・文化専門のTVチャンネル、スカイ・アーツ(Sky Arts)が9月から誰もが無料で視聴できるように
■キャメロン・マッキントッシュいわく、ミュージカル『オペラ座の怪人』のウエストエンド版とUKツアー版の幕を恒久的に閉じると
ロンドンの無料日刊紙「イブニング・スタンダード」紙への寄稿記事で明らかにした。しかし一方で、将来的にはロンドンに再び戻ってくるとの決意も述べている
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が8月1日から同カンパニーの野外劇場で無料パフォーマンスを上演
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
7月29日
■英政府が文化芸術産業に対して15億7000万ポンドの緊急支援を行う文化復興基金のうち、8億8000万ポンドの使途が発表(閲覧要登録/購読)
芸術組織は最大で300万ポンドの補助金を申請できる。第1ラウンドとして6億2200万ポンドが分配。アーツ・カウンシル・イングランド(ACE)が5億ポンドを劇場や音楽、コメディ関連ベニューと博物館に振り分ける。また、英国映画協会(British Film Institute。BFI)が3000万ポンドを独立系映画館に、国営宝くじ文化遺産基金(National Lottery Heritage Fund)とヒストリック・イングランド(Historic England)が9200万ポンドを遺産物件にそれぞれ分配する。2億5800万ポンドは第2ラウンドで使われる予定。また、基金の運営支援のために独立委員会である文化復興委員会(Culture Recovery Board)が新設される
■劇場再開を目指す業界向けに既存の25の調査結果をまとめた提言書が発表(閲覧要登録/購読)
ソサエティ・オブ・ロンドン・シアター(Society of London Theatre。SOLT)とUKシアター(UK Theatre)によるもので、劇場再開後に「客足を元通りにする最も大きな脅威の一つは、劇場へ行くまでの道のりに対する観客の懸念」であると
■イングランド西部ブリストルにあるブリストル・オールド・ヴィック劇場が、60人いる常勤スタッフのうち3分の1に当たる20人以上が人員削減の危機と
2020年
7月30日
■アンバサダー・シアター・グループ(Ambassador Theatre Group。ATG)が9月にカジュアル・スタッフ1200人以上をレイオフ(一時解雇)すると
ATGは英国始め、世界各国で劇場の所有・運営を行う会社。9月になり、一時帰休制度における雇用者側の負担が増えるタイミングに合わせてレイオフを実施するとした
2020年
7月31日
■イングランド北部の一部地域において、異なる世帯間の自宅や自宅の庭における交流が禁止
対象はグレーター・マンチェスター、ランカシャー東部、ウエスト・ヨークシャーの一部
保健省のプレス・リリース
■英政府がイングランドにおける規制緩和の延期を発表
カジノやボーリング場、スケート場などは8月1日に再開が可能になる予定だったが、最短でも同15日まで延期されることに
8月1日に予定されていた、イングランドにおける屋内パフォーマンスの再開が延期
新型コロナウイルスの感染者数増を受け、最短でも2週間は延期されるとボリス・ジョンソン英首相が発表。また、8月8日から美術館や博物館、映画館におけるマスク着用が義務化
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
8月3日
■イングランド北西部のグレーター・マンチェスターが新型コロナウイルス感染拡大を受けて「重大インシデント(major incident)」を宣言
対象はグレーター・マンチェスター、ランカシャー東部、ウエスト・ヨークシャーの一部
2020年
8月5日
■ENOはインペリアル・カレッジ・ヘルスケアNHSトラストと共同で、ララバイを利用してオンラインで患者に呼吸法を教える6週間のトライアルを実施すると
■ジャーミン・ストリート劇場(Jermyn Street Theatre)が演劇動画配信サービスのデジタル・シアター(Digital Theatre)と組んで、11月9日~14日に無観客公演を有料配信
15人の英国の劇作家たちが神話の女性たち15人に焦点を当てた『15人のヒロインたち(15 Heroines)』で、3部構成で上演予定
▶︎LONDON劇場稼働状況
https://twitter.com/JSTheatre/status/1291011117800665089
2020年
8月6日
■ロンドンの野外数カ所で8月31日~10月10日、イマーシブ・シアター(没入型演劇)の『コンタクト(C-o-n-t-a-c-t)』が上演
仏パリで上演され、好評を博したプロダクションで、観客は自分自身のスマートフォンとヘッドフォンを使って鑑賞する
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
8月10日
■ブリッジ劇場が8月末から10月にかけて、12の一人芝居を上演
客席数を250席と大幅に減らし、観客間の距離を空ける。上演されるのは、ベテラン劇作家デーヴィッド・ヘア(David Hare)が自らの新型コロナウイルス感染の体験を基に執筆した新作を同劇場の芸術監督であるニコラス・ハイトナー(Nicholas Hytner)が演出し、レイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)が出演する『ビート・ザ・デヴィル(Beat the Devil)』など
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
8月13日
■ロンドン南部にあるサザック・プレイハウス(Southwark Playhouse)で10月1日~31日、ミュージカル『ラスト・ファイヴ・イヤーズ(The Last Five Years)』が上演
同プロダクションは3月の劇場閉鎖時に上演中だった。再開に当たり、ソーシャル・ディスタンシングのルールに則り客席を配置する
■イングランドにおける屋内パフォーマンスの上演が8月15日から再開可能に(閲覧要登録/購読)
当初の予定では8月1日から再開可能だったが2週間、延期されていた。劇場側はソーシャル・ディスタンシングのルールを順守する必要がある。また、観客はマスク(顔を覆うもの)を着用しなければならない
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
8月14日
■ナショナル・シアター(NT)が10月後半から一人芝居『デス・オブ・イングランド:デルロイ(Death of England: Delroy)』で劇場再開
10月後半から大劇場のオリヴィエ(Olivier)で上演。2020年、ロックダウン(都市閉鎖)直前に小劇場のドーフマン(Dorfman)で上演された『デス・オブ・イングランド(Death of England)』の続編に当たり、前回同様にロイ・ウィリアムズ(Roy Williams)とクリント・ダイア(Clint Dyer)作でダイアが演出を務める
▶︎LONDON劇場稼働状況
https://twitter.com/NationalTheatre/status/1294181967429132289?s=20
■ロンドン南西部にあるターバイン劇場(Turbine Theatre)が8月26日からテムズ川沿いで野外パフォーマンスを行うと
3週にわたり、ミュージカル『ヘアー』のコンサート版など、様々なコンサートや家族向けのショーなどを行う
▶︎LONDON劇場稼働状況
■複数の地方劇場を運営するHQシアターズ(HQ Theatres)が8月末をもって一時帰休中のカジュアル・スタッフ(非正規雇用者)600人に対する給与支払いを止めると(閲覧要登録/購読)
2020年
8月19日
■ロンドン西部にあるリヴァーサイド・ストゥディオズ(Riverside Studios)が、生の舞台とオンライン配信を組み合わせたシーズンを発表
9月1日から新作の芝居とミュージカルのリーディングからなるシーズン『リヴァーサイド・リーズ(Riverside Reads)』をスタートさせる
■ブリストル・オールド・ヴィック劇場(Bristol Old Vic)が9月22日~26日、ミュージカル『匿名レンアイ相談所(Romantics Anonymous)』を有料で生配信
グローブ座(Shakespeare's Globe)の屋内劇場、サム・ワナメイカー・プレイハウス(Sam Wanamaker Playhouse)で初演されたプロダクションで、演出はエマ・ライス(Emma Rice)。国内外の複数の劇場と組み、それぞれの劇場が異なる公演日のチケットを販売する
■グローブ座(Shakespeare's Globe)が8月21日からガイド・ツアーを再開
■サドラーズ・ウェルズ劇場が2021年1月まで劇場閉鎖を延長すると発表。イングリッシュ・ナショナル・バレエによるアクラム・カーン振付『クリーチャー(Creature)』は2021年9月まで延期
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
8月21日
■ロンドンのパブの庭に新設された野外劇場、ガーデン劇場(Garden Theatre)で9月8日~20日にミュージカル『ピピン(Pippin)』が上演
スティーヴン・シュワルツ作詞・作曲、ロジャー・O・ハーソン脚本の同作を90分に短縮したバージョンで、出演者は6人。演出はスティーヴン・デクスター
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2020年
8月26日
■イングランド北西部マンチェスターの複合文化施設、ホーム(HOME)が10月から屋内でのパフォーマンスを再開
チケット料金は一律10ポンドで一部、オンライン配信もあり
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月1日
■イングランド中部ノッティンガムにあるノッティンガム・プレイハウス(Nottingham Playhouse)が、生の舞台とライブ配信を組み合わせた「ノッティンガム・プレイハウス・アンロックド(Nottingham Playhouse Unlocked)」の詳細を発表
10月23日と24日には、ロックダウン中に生活を共にするかどうかを決めるカップルを描いたジェームズ・グレアム(James Graham)の新作『バブル(Bubble)』が上演
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月3日
■ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)が9月11日~13日、コベント・ガーデンでロイヤル・バレエやロイヤル・オペラのプロダクションや映画を無料で上映する野外シネマを開催
上映されるのは、ロイヤル・バレエの『白鳥の湖(Swan Lake)』と『不思議の国のアリス(Alice in Wonderland)』、ロイヤル・オペラの『ラ・ボエーム(La Bohème)』など
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月4日
■ イングランド西部バースにあるシアター・ロイヤル・バース(Theatre Royal Bath)が10月14日から始まる新シーズンを発表
ハロルド・ピンター(Harold Pinter)作『背信(Betrayal)』、マイケル・フレイン(Michael Frayn)作『コペンハーゲン(Copenhagen)』、デーヴィッド・マメット(David Mamet)作『オレアナ(Oleanna)』の3プロダクションが上演予定
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月7日
■子供向けの劇場、ユニコーン劇場(Unicorn Theatre)が10月5日~2021年2月21日、フィリップ・プルマン(Philip Pullman)版『グリム童話』の朗読を無料配信
コリン・モーガン(Colin Morgan)出演、ポリー・フィンドリー(Polly Findlay)演出『金の毛が3本生えた鬼(The Devil With the Three Golden Hairs)』など、複数の出演者と演出家のコンビが様々な物語を取り上げる
2020年
9月8日
■ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future: The Musical)』が2021年5月14日からウエストエンドのアデルフィ劇場(Adelphi Theatre)で上演決定
3月にイングランド北西部マンチェスターにあるマンチェスター・オペラ・ハウス(Manchester Opera House)で初演を迎え、好評を博した
▶︎LONDON劇場稼働状況
■ウェールズのカーフィリ(Caerphilly)でウェールズ初となる地域的なロックダウン(都市封鎖)が行われることに
適切な理由がない限り、地域外に出ることは許されず、異なる世帯の屋内での集会も禁止される
2020年
9月9日
2020年
9月10日
サドラーズ・ウェルズ劇場(Sadler's Wells Theatre)が3つのダンス・カンパニーと組み、フルレングスのダンス作品3本を無料配信
配信されるのは、ホフェッシュ・シェクター・カンパニー(Hofesh Shechter Company)の『グランド・フィナーレ(Grand Finale)』、ズーネイション:ザ・ケイト・プリンス・カンパニー(ZooNation: The Kate Prince Company)の『サム・ライク・イット・ヒップ・ホップ(Some Like It Hip Hop)』、キャンドコ・ダンス・カンパニー(Candoco Dance Company)の『レッツ・トーク・アバウト・ディス(Let's Talk About Dis)』
グローブ座(Shakespeare's Globe)が英国時間の9月28日午後7時~2021年2月、2019年に上演した『ロミオとジュリエット』を同劇場のYouTubeチャンネルで無料配信
ドイツ銀行の支援を受けて学校向けのプロダクションを上演する「プレイング・シェイクスピア・ウィズ・ドイチェ・バンク(Playing Shakespeare with Deutsche Bank)」プロジェクトの一環として制作されたもの
2020年
9月11日
ウェールズで9月14日から店舗内および屋内の公共スペースにおけるマスク(顔を覆うもの)着用が義務化
また、2つの世帯が交流可能となる「拡大世帯(extended household)」の屋内における7人以上の集会が違法となる
■スコットランドにおける屋内劇場の再開が最短でも10月初めまで延期されることに
9月14日に条件付きで再開される予定だった。現時点では10月5日から再開可能となっているがあくまで指標であり、最終決定は直近のタイミングで下されると
スコットランド自治政府による発表
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月13日
■ウエストエンドに6つの劇場を有するナイマックス・シアターズ(Nimax Theatres)が10月からソーシャル・ディスタンシングのルールに則り、各劇場を順次再開
先頭を切るのは、10月22日~11月8日、アポロ劇場(Apollo Theatre)で上演されるコメディアンで元ジュニア・ドクターのアダム・ケイによる『ディス・イズ・ゴーイング・トゥー・ハート(This is Going to Hurt)』
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月14日
ロイヤル・コート劇場(Royal Court Theatre)が11月12日からソーシャル・ディスタンシングのルールに則った『リヴィング・ニュースペーパー(Living Newspaper)』で劇場再開。オンライン配信もあり
1930年代の大恐慌時代、米政府が演劇業界救済目的で行った「フェデラル・シアター・プロジェクト(連邦劇場計画)」に着想を得たもの。毎週、異なる劇作家のグループが新たなエディションを制作する
ウエストエンドのロンドン・コリシアム(London Coliseum)が11月6日と7日にイングリッシュ・ナショナル・オペラ(English National Opera)によるモーツァルトの『レクイエム(Requiem)』で劇場再開
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月15日
■イングランド北西部マンチェスターにあるホープ・ミル劇場(Hope Mill Theatre)で10月30日~12月6日、ミュージカル『レント(RENT)』が予定通り行われることに
出演者は上演期間中、「バブル(安全圏)」を形成し、定期的に新型コロナウイルスの検査を受ける。ソーシャル・ディスタンシングのルールに則って客席を配置するほか、劇場内を一方通行にする、検温するなどの対策を講じる
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月17日
■ナショナル・シアター(National Theatre)が大劇場オリヴィエ(Olivier)を円形舞台にして10月21日から劇場再開
劇場再開の第1弾となる『デス・オブ・イングランド:デルロイ(Death of England: Delroy)』は10月21日から上演。2020年初めに上演された『デス・オブ・イングランド(Death of England)』の続編に当たる。クリント・ダイア(Clint Dyer)とロイ・ウィリアムズ(Roy Williams)作で、ダイアが演出も務める。クリスマスの時期には、英国の民話を基にしたパント、『ディック・ウィッティントン(Dick Whittington)』を上演。2018年にリリック・ハマースミス劇場(Lyric Hammersmith)で初演されたジュード・クリスチャン(Jude Christian)とカリアド・ロイド(Cariad Lloyd)によるプロダクションをアップデートする。演出はネッド・ベネット(Ned Bennett)
■新型コロナウイルスの感染拡大により、イングランド北東部の7地域で規制強化。エンターテインメントのべニューは午後10時以降クローズ
異なる世帯との集会が禁止されることに。また、公共交通機関の利用は通勤通学など必要不可欠な場合に限られる。パブやバー、レストランはテーブル席のみの営業となるほか、レジャーおよびエンターテインメントのベニューとともに午後10時から午前5時の間はクローズしなければならない
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月23日
■ロイヤル・バレエが10月9日に70人以上のダンサーとフル・オーケストラが出演する公演を行うことに オンライン配信もあり
ソーシャル・ディスタンシングのルールを順守する一方で、実生活におけるカップルとバブル(安全圏)を形成したカップルによるパ・ド・ドゥもあると
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月24日
■イングランド南東部チチェスターにあるチチェスター・フェスティヴァル劇場(Chichester Festival Theatre)が10月29日から始まる2020年秋シーズンを発表
サラ・ケイン(Sarah Kane)作『渇望(Crave)』が10月29日~11月7日に上演。生配信もあり。演出はティヌケ・クレイグ(Tinuke Craig)
▶︎LONDON劇場稼働状況
■リシ・スナク財務相が冬季経済計画を発表 一時帰休制度終了に合わせて11月1日から新たな雇用支援スキームが開始
期間は6カ月。被雇用者は最低、通常勤務時間の33%働く必要があり、勤務時間分の賃金を雇用者が支払う。働いていない時間の賃金については政府と雇用者がそれぞれ3分の1ずつ支払う(補助金の上限は月697.92ポンド)
2020年
9月28日
■新型コロナウイルス感染拡大を受け、オリヴァー・ダウデン(Oliver Dowden)文化相が劇場の再開計画について「ペースを落とさなければならない」と
▶︎LONDON劇場稼働状況
英演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞の発表が10月25日に行われることに
発表はウエストエンドのロンドン・パラディアム劇場(London Palladium)内の様々な場所でパフォーマンスやインタビューとともに行われる。大部分は録画映像となり、ITVで放送予定
2020年
9月29日
ヤング・ヴィック劇場(Young Vic)が劇場再開第1弾となる『ザ・ニュー・トゥモロー(The New Tomorrow)』の詳細を発表
開場50年を記念するプロダクションで、10月3日と4日に複数の劇作家による小品の上演や活動家のスピーチが行われる。チケット料金は無料で、抽選制となる。英国時間の4日午後4時からは同劇場のFacebookで生配信もあり
■10月23日から再開予定だった、ウエストエンドのセント・マーティンズ劇場(St. Martin's Theatre)でロングラン中の『ねずみとり(The Mousetrap)』が、ロンドンにおける規制強化の可能性を鑑みてスケジュールを延期(閲覧要登録/購読)
▶︎LONDON劇場稼働状況
2020年
9月30日
■クローレ・ダフィールド基金(Clore Duffield Foundation)が66の芸術組織に総額250万ポンドの緊急資金を提供(閲覧要登録/購読)
コロナ禍における地域および教育活動を守ることが目的。演劇関連ではロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(Royal Shakespeare Company)やナショナル・シアター(National Theatre)、ブリストル・オールド・ヴィック劇場(Bristol Old Vic)、ユニコーン劇場(Unicorn Theatre)、オールド・ヴィック劇場(Old Vic)、ドンマー・ウェアハウス(Donmar Warehouse)などに資金が提供される