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記事要約:ツアー・プロダクションにおけるコロナ対策規定(NEW YORK)
- 2021/6/17
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俳優組合AEAとブロードウェイ・リーグ(The Broadway League)が、ツアー・プロダクションにおけるコロナ対策規定に合意した。
すべてのツアー・メンバーにワクチン接種を義務付けることに加え、舞台上での演技または演奏(オーケストラピットを含む)など、上演に必要な場合を除き、マスク着用、フィジカル・ディスタンスをキープすることが義務付けられている。なお、現状では、毎週コロナ検査を行う(検査を受ける人への検査費負担なし)としているが、今後CDC(米国疫病予防管理センター)がワクチン接種完了者に関するデータを発表するのに伴い、検査義務に関しては変更される可能性があるとした。
このほかの規定には以下が含まれる:
●AEA組合員と観客間の交流は行わない。
●公演を行うスペース、客席、ロビー、持ち道具は毎日清掃を行う。楽屋、オーケストラ・ピット、その他、人がよく通るエリアに関しては、リハーサル開始前および公演ごとに清掃を行う。
●オーケストラ・ピット、ステージドア付近でのフィジカル・ディスタンスをキープする。
●バックステージ訪問者、キャストのミート&グリート、楽屋口前でのサイン等は行わない。
●劇場内ではなるべく一方通行での動線をキープする。
●カンパニー内での飲食物の共有サービスは行わず、劇場内で特定の飲食エリアを設ける。
●キャスト・クルーメンバーには、Covid-19セーフティ・トレーニングを義務化し、ルールが守られなかった場合には$50ドルの罰金を科す。
なお、ワクチンの義務化に伴い、健康上や宗教上の理由でワクチン接種ができないメンバーに関しては、雇用者に対応をリクエストできるとし、ワクチンの義務化ができない州に関しては、AEAとリーグが対応を協議するとした。
このほか、製作中のプロジェクトにおけるコロナ対策規定も発表され、ツアーと同様、ワクチン接種や検査、マスク着用などの規定が含まれた。オーディションにおいては、ワクチン接種完了の証明または直近のコロナ陰性結果の提示を行うこと、また、使用するスタジオは適切な換気システムが完備されていることが条件とされ、事前承認されているスタジオとして、オープン・ジャー・スタジオ(Open Jar Studios)、ニュー・42nd・スタジオ(New 42nd Studios)、RWS、リプレー・グリア(Ripley Grier)が挙げられた。
これらツアー作品上演におけるコロナ対策規定は、今後発表されるブロードウェイでの作品上演についても踏襲される見通しだ。(MK)
※画像は2015年の『ジャージー・ボーイズ』北米ツアーのコンテナ。フロリダにて。