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- 記事要約:4月2日からキャパ33%または上限100人を条件に劇場再開が可能に(NEW YORK)
記事要約:4月2日からキャパ33%または上限100人を条件に劇場再開が可能に(NEW YORK)
- 2021/3/12
- OUTLINE/REPORT
photo:Kumiko Yoshii
クオモ州知事が、4月2日から屋内の上限100人、屋外の上限200人とするキャパシティ33%で、劇場を含む、芸術、エンターテイメント、イベント会場の再開を許可すると発表した。さらに、全観客がPCR検査で陰性の場合には、上限が屋内150人、屋外500人まで増加可能となる。なお、すべての観客は、マスクの着用およびソーシャル・ディスタンスが義務づけられる。
この発表を受け、プロデューサーのスコット・ルーディン(Scott Rudin)とジェー ン・ローゼンタル(Jane Rosenthal)は、自身が企画するポップアップ・コンサート・シリーズにおいて、ブロードウェイのミュージック・ボックス劇場(Music Box Theatre)のほか、アポロ劇場(The Apollo Theater)、パーク・アベニュー・アーモリー(Park Avenue Armory)、セント・アンズ・ウェアハウス(St. Anne’s Warehouse)、ザ・シェッド(The Shed)、ハーレム・ステージ(Harlem Stage) 、ラ・マ・マ(La Ma Ma) 、ナショナル・ブラック・シアター(National Black Theater)などの、非営利団体が運営する劇場やスペースを使用する予定と言及。
500席以上の劇場での上演が対象のブロードウェイ作品は、100人キャパではコストに見合わず対象外ではある。が、一年以上閉鎖されてきた劇場のいくつかが夏を待たずに再開されるのは、雇用やハードとしての劇場維持のためにも、かなりの朗報といえそうだ。
そう思えたのもつかの間、3月5日にはブロードウェイ・リーグのチェアマンが、クオモ州知事の再開プランを非難する発言を行った。観客の上限100~150人では再開できないブロードウェイとしては、州知事のプランを苦々しい想いで聞くしか術が無いのはつらい、ということだろう。(MK)
*写真:ブルックリン・ブリッジをのぞむ・セント・アンズ・ウェアハウス
https://www.crainsnewyork.com/entertainment/broadway-pans-cuomos-order-reopen-venues-third-capacity