記事要約:ブロードウェイ観客のチケット購買のタイミングがより直前になってきている傾向 (NEW YORK)

OUTLINE【2021.10.21】

 

チケット会社とプロデューサーによる調べで、チケット購入のタイミングが1〜2週間前から、当日券によるものが増えているとのこと。 デジタル・マーケティング・エージェンシー、シチュエーション(Situation)のジェレミー・クラウス氏(Jeremy Kraus)によると、過去は8週前、6週前、4週前などでも多くのチケットが購入されていたが、コロナの影響で、決断をより直前に行う傾向へとシフトしている。
なお、ニューヨーク観光局(NYC & Company)調べによると、2021年は3,460万人の観光客がニューヨーク市を訪れると予測されており、これは2019年の6,660万人に比べるとまだ少ない。

前述のクラウス氏によると、2週間前から、セールスが伸び始めるとし、ただ、購買パターンは全ての作品が同様ではないとした。例として、『ウィキッド(Wicked)』は、昨今の傾向に左右されず、良好な売れ行きとのこと。
今シーズンはチケット売上は公表されないため、具体的な数字をいるのは難しいが、『ハミルトン(Hamilton)』のように常に満席の公演を除き、メザニン(2階席)やバルコニー(3階席)に空席が見られる作品は多くある。
『カム・フロム・アウェイ(Come From Away)』のプロデューサーのスー・フロスト(Sue Frost)とランディ・アダムス(Randy Adams)によると、木曜日から週末にかけての売上はよく、火曜と水曜日は難しい日もあるとした。また、2週間前からセールスが伸びる旨は、同作品に関しては、NYに限らず、ロンドンとオーストラリアでも同様とコメントした。

次のブーストとしては、11月8日以降、海外からもワクチン接種済みの観光客の入国が許可されるタイミングが考えられる。ただ、ニューヨーク市観光局によると、海外からの観光客も、2019年度の1,350万人に比べ、2021年度は280万人ほどになる予想。
チケット会社のTodayTixは、元々直前のチケット購入に特化させたブランディングを行なっているが、今シーズンもユーザーの購買パターンは同等で、約25%が当日、20〜25%が1週間以内の購入とのことで、ユーザーもニューヨーク市エリアを拠点にしている人が主だが、90マイル以上先に居住しているユーザーからの購買はまだ大きく戻っていないとした。(MK)

https://broadwaynews.com/2021/10/21/broadway-ticket-buyers-make-more-last-minute-decisions/

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